前回からずいぶん時間が空いてしまい申し訳ありません。コミックスの準備と同人原稿などでてんてこ舞いでした。今年の夏コミではサークルAXZ様から出る同人で描いています。true tears本とバーディー本、それにハルヒ本です。詳細はサークルAXZさまのHPでご確認ください。
さて、引き続いてGQの裏話です。今回はGQ(コミックヴァルキリー)のエロ描写についてです。
コミックヴァルキリーのアオリで、「18禁ではないからこそ表現できるドキドキがある!」とあるように、雑誌としての企画は当初から「18禁ギリギリを狙う」というものでした。
ということは表現できる幅は広いわけで、これを利用しない手はありませんでした。GQがコミヴァの中でエログロ的な立ち位置にあるように言われることがよくありましたが、これは「銃を持ったお姫様モノ」を「18禁ギリギリの表現でやる」以上、必然的なものでした。ただしエログロは表現の手段であって目的ではありません。エロはリュシィやミスエの受けた精神的・肉体的苦しみであり、グロはそれに対する怒り・恨みの大きさを表現するようにしたつもりです。
ただ、その表現も13話終了時に、突然「自治体の青少年有害文書に指定されそうだから、今後はこういった表現を控えましょう」ということになりました。グロに関しては特に何も言われなかったのですが、エロに関しては精神世界とはいえ本番シーンでしたので、まあマズいと言えばマズかったかもしれないなぁ…と思います。最後までお読みいただいた方はお分かりかとは思いますが、この13話以降、エロシーンはありません。実際は話を進める上で必要性に乏しかったのも理由ですが、とにかくこれ以降話にそういったシーンを絡めることは無くなりました。
今となってはあの時ああしていれば、とか、こうしていれば…ということを考えることもできますが、当時はとにかくいっぱいいっぱいで、とてもそこまで気が回らなかったと言うのが正直なところです。その後別の雑誌の編集の方にお話を伺ったところ、「青年誌だったらレイプシーン以外たいていOK」とのことなので、ひょっとしたらコミックヴァルキリーは少年誌と言う位置づけかもしれません。そのあたりのところ、聞いてないのでわかりませんが…
なんにせよ、定義も範囲もあやふやな中で、ギリギリを狙って描くのは結構精神的には大変でした。ああいうものを描いといて言うのもなんですが、個人的にはエロもグロも苦手なので。特にグロは映画「エイリアン」(第1作)の、エイリアンが人間の腹を喰い破って出てくるシーンがトラウマとなってぶっちゃけ大嫌いなジャンルです。
と言うわけで今回はこの辺で終わりです。あと2回くらい続くと思います。次回はとても心強かったお手伝いさんに関するお話です。
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